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社会福祉法人東の会 今井徹理事長・駒崎万寿子管理栄養士(2018年7月)

駒崎管理栄養士・今井理事長

駒崎管理栄養士・今井理事長

今井徹(いまいとおる)理事長
駒崎万寿子(こまざきますこ)管理栄養士

 

社会福祉法人東の会(中央区下九沢)では、保育園、高齢者施設を運営する法人の強みを生かし、平成29年8月に子ども食堂を立ち上げました。
「施設を身近に感じてほしい」と会場であるデイサービスセンター「みたけ」には、近隣の子どもたちや高齢者が集い、学生や自治会長等も応援に駆けつけ、新たな交流が生まれています。
今井理事長は、「地域の中の孤立にも目を向けていくのが法人の役割。子ども食堂をきっかけに地域のつながりづくりをしていきたい」とおっしゃっています。

 

駒崎さん、こども食堂を始めたきっかけを教えてください

社会福祉法人としての“地域貢献”を模索している時期に、私の娘が大学で空き家を活用し子ども食堂を行っており、その活動内容を聞き興味を持ちました。
地域の中の孤立に目を向け、支えていくことも法人の役割と考え、交流の場をつくろう!と栄養課が中心となり立ち上げることにしました。
高齢者施設・保育園の運営をしている法人の強みを生かし、高齢者施設「みたけ」を会場に、保育園でも実施しているおやつづくりを企画に取り入れ、交流を兼ねて食育をしていきたいと思いました。

現在の運営状況を教えてください

参加者は、25名ほどです。近隣の小学校からの参加が多く、付き添いの大人やすぐ近くの団地に住む高齢者も集まります。
協力者は、学生、近隣の自治会長を始めとした地域のボランティアさん、横山高齢者支援センター、高齢者施設職員など、たくさんの方に関わっていただいています。学生の中には、実践女子大学で栄養士を目指す学生も参加しており、実際に厨房に入ってもらい、調理のお手伝いもお願いしています。
夕食だけでなく、おやつづくりやレクリエーションの時間を楽しみに参加してくれる子どもたちが多く、交流の時間の大切さを感じます。ボランティアさんがクイズをしてくれたりと皆さんの協力で、参加者全員に、楽しい時間を過ごしていただいております。

(写真)デイサービスセンター「みたけ」を会場に皆で夕食です。

デイサービスセンター「みたけ」を会場に皆で夕食です。

 

活動を続けていく秘訣を教えてください

おやつだけ食べに来てもOK、当日参加もOK、子連れでスタッフもOK、活動を限定せず、緩く楽しく行っています。まずは、気軽に参加していただき、定期的な参加につながればと思っています。そこから見守りや地域のつながりができればうれしいです。
設備などハード面が整っている法人の強みを活用しながら、運営は、法人内で完結せず、地域の皆さんと一緒につくることを心がけています。リーダーとなって引っ張ってくれるスタッフも必須です。

運営を始めて半年が経ちますが、変化はありましたか

地域のボランティアさんが、子どもたちからお誘いを受けて、中学校の吹奏楽部の発表を見に行ったり、子ども食堂の申込みをするために小学生が施設まで来てくれたり、少しずつですが、子ども食堂をきっかけに、参加者同士や地域と施設のつながりができていると実感しています。
子どもたちの元気な笑い声に施設の高齢者もパワーをもらい、楽しみにしています。
「みたけ」が地域の交流の場として、安心して入れる場所、何かあったら頼れる場所、地域の高齢者や子どもたちが駆け込める身近な場所になってくれたらうれしいです。
そして、参加している子どもたちが将来の担い手になってくれたらと期待しています。

(写真)毎月、レクリエーションや工作、おやつづくりなど楽しい企画を行っています。

(写真)毎月、レクリエーションや工作、おやつづくりなど楽しい企画を行っています。

 

毎月、レクリエーションや工作、おやつ作りなど楽しい企画を行っています。


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