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野口 徹也さん(2018年12月)

野口 徹也(のぐち てつや)さん
 

 定年退職後、子育て応援ボランティアとして、地域で活動されている「釣り堀おじさん」こと野口徹也さん。『釣り堀遊び』の活動も、今年で15年目を迎えました。毎年夏に、中高生を対象に開催する『ボランティアチャレンジスクール』でも、ボランティア活動の受入先として、中高生の“ボランティア活動”や“市民活動”に対する意識の醸成に寄与されています。「子どもたちの喜ぶ顔が見たくて、続けてこられました。」と、笑顔でお話くださいました。

 

 

ボランティア活動を始めたきっかけは何ですか。

  定年退職をきっかけに、「子どもたちのために何かできる事はないか。」と考え、子どもたちが安心して楽しめる場所を作りたいと思いました。

    平成15年に、中央ボランティアセンターで「いるかバンク」に登録し、絵を描くのが趣味だった私は、魚の絵をたくさん描き、近所の麻溝公園で『釣り堀遊び』(魚釣りゲーム)の活動を始めました。

 

『釣り堀遊び』について教えてください。

  『釣り堀遊び』は、厚紙に魚の絵を貼って切り取り、それにクリップを付けて、磁石のついた竿で釣る遊びです。初めは、段ボールで魚を作っていましたが、孫からのアイディアで、ラミネート加工することにしました。今では、約120~130種類、2,000匹の魚がいます。子どもたちが釣った魚の名前を自分で調べられるように、一覧表も用意しています。

  

    活動は、天気の良い土曜日、日曜日や祝日の午前8時から午後3時半頃まで、麻溝公園で不定期に開催しています。また、地域のお祭りなどにも参加し、子どもたちに喜んでもらっています。

    体験する年齢によって、竿の長さを変えたり、魚の種類を日々増やしたりと、15年目を迎えた今でも、試行錯誤の毎日です。

 

これまでの活動で印象に残っていることを教えてください。

 3年前から、「ボランティアチャレンジスクール」のボランティア体験先として、学生の受入れを行っていますが、特に、平成29年度に参加してくれた学生さんが印象に残っています。

 ボランティアチャレンジスクールとしては、1日のみの受入れでしたが、後日、感謝の手紙が届いたのです。その気持ちがうれしくて、今年3月に開催した300回記念の『釣り堀遊び』に、その学生さんを招待しました。そうしたら、当日は、何と、ご家族と一緒にお花を持ってお祝いに来てくれたんですよ!びっくりしました。ご家族と一緒に考え、お祝いしようと話し合うなんて、良いご家庭ですね。その日は、最後まで『釣り堀遊び』を手伝ってくれて、とてもうれしかったです。

 

 

今年で活動15年目という事ですが、長く続ける秘訣は何ですか。

  秘訣というほどでもないですが、「続けよう」と思う気持ちだけですね。子どもたちが待っていてくれるから、続けられています。実は、300回記念を一つの区切りにしようと思っていたのですが、皆さんからの「やめないで」の声に押されて、やめられなくなってしまいました(苦笑)。今は、できるうちは、続けていこうと考えています。

 

最後に一言、お願いします。

  これまで15年間続けてくることができたのは、皆さまのおかげです。麻溝公園での『釣り堀遊び』は、今年11月には、 “330回”を超えました。ありがとうございます。

  しかし、年齢的にいつまで続けられるか…。この活動を受け継いでくれる“後継者”が現れてくれればうれしいなと思っています。

   もちろん、今までのノウハウや道具もお譲りするつもりですので、ご興味のある方は、一度、活動の見学にいらしてください。

 問合せ先:中央ボランティアセンター  ☎ 042-786-6181

 

 


 

 

 

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