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山崎 睦恵(やまざき むつえ)さん (2018年6月)

山崎 睦恵(やまざき むつえ)さん

山崎 睦恵(やまざき むつえ)さん

 子育てが終わった頃から地域の福祉活動に興味を持ち、精神保健ボランティアグル-プ「ポケット」に設立時から関わって活動をされています。
 活動の更なる広がりを求めて始めた「仲町いきいきサロン[和]」は、今年で9年目、桂北小学校見守り隊は、5年目となります。昨年新たに、百歳体操「仲町いきいき体操[健]」も始められました。また、3期目となる民生委員・児童委員としても活躍中。人と人との出会い、地域との交流を大切に実践されています。

 

 

 

地域活動を始めたきっかけを教えてください

 結婚して相模湖で暮らし始めてから、地域のつながりとして、婦人会グリ-ンクラブや津久志会(わかな会)、青少年指導員、公民館の運営審議会委員などを歴任しました。平成8年に義父が多発性脳梗塞となり、認知症が疑われる症状が見られていたため、少しでも介護に役立てばと、相模湖町社会福祉協議会主催の「精神保健ボランティア講座」を受講しました。このことがきっかけとなり、精神保健ボランティアグル-プ「ポケット」に設立から関わり、現在まで20余年、活動を続けてきました。心の病のある方たちに寄り添い、障がい者地域作業所等の活動支援や協力を行う一方で、他にも多くの活動に関わり、実践を重ねてきました。そして今も、人との出会いやつながりを求めて、新たな交流活動の実施についていろいろと考えています。

これまでの活動で印象に残っていることや嬉しかったことは、何ですか

通学支援「見守り隊」の様子

 印象に残った活動はいろいろあります。中でもとても嬉しかったのは、通学支援の「見守り隊」です。国道が通る地域なので、子どもが横断歩道を渡るのは、かなり危険です。「見守り隊」を地域の子どもたちのためにと始めましたが、逆に毎日子どもたちの優しさに癒されて、いつも元気をいただいています。

 私は、猫を飼っていますが、朝、登校中の子どもたちが私の側にいる猫を見て、「山崎さんは、猫の世話をして大変だね」、「とても優しいんだね」と私への気遣いの声をかけてくれます。

 そうした子どもたちの優しさに触れることが毎日のようにできる「見守り隊」は、子どもたちのためでもありますが、子どもたちから宝物をいただいているのは私自身であり、朝が来るのがとても楽しみとなっています。

 

いろいろ印象に残ったことがあると言われていましたが…

 「見守り隊」の次に挙げるとすると、サロン活動ですね。夫が使っていた事務所を改装し調理台を入れ、地域の皆さんと月に1度でも集えればと、相模原市食生活改善推進団体で活動した経験を生かして、みんなで昼食を作りながらおしゃべりするサロンを始めました。

 参加者には、一人暮らしの方も何人かいらっしゃって、「一人だとすぐ食べて終わっちゃうけど、皆さんとおしゃべりしながら料理して、その上、いろいろなことをゆっくりおしゃべりしながら食べられるので、このサロンがとても楽しみなの」、「毎月、サロンの日が来るのがとても待ち遠しい」と楽しみにされている方がいるので、私も毎月のサロンの日がとても楽しみとなっています。

百歳体操への思いをお聞かせください

百歳体操の様子

 月に1度のサロンを開催する中で、地域にもっと多くの交流の場が必要と感じました。また、体を動かすことが大事とも考えて、市主催の講習会に参加し、百歳体操の趣旨に賛同してくれる皆さんとともに「仲町いきいき体操[健]」を始めました。
 普段使わない筋肉を使うので、最初は、筋肉痛になられた方もいらっしゃいましたが、「前よりも腕が上がるようになった」、「足がすんなり前に出るようになった」など、私も含めて体操効果が表れているので、大変励みになっています。

 

 また、体操が終わった後にお茶を飲みながらおしゃべりするのも、大事なお口の体操です。今は、皆さん毎週水曜日に楽しく百歳体操に励んでいます。皆さんのためになればと思い、6月から新しい世代間交流の活動を始めるつもりです。

新しく始める活動について

 住民同士のつながりが希薄になる中で、まず自分の地区では、サロンや百歳体操、見守り隊、精神保健ボランティア「ポケット」の活動などをきっかけに、人と人とのつながりを少しずつ広げています。その出会いを更に広げるため、自治会や老人クラブ、小学校の方などに相談して、6月から月1回の世代間交流会の開催を企画しています。将棋や囲碁、トランプ、ゲームなど、子どもから高齢者まで一緒になって気軽に遊べる場を設ける予定です。


インタビューを終えて

 山崎さんの地域の福祉活動への熱意は尽きることがなく、インタビューをしている私が元気とパワ-を分けていただきました。40年以上にわたり地域で活動されてきた山崎さんは、今、開催準備を進めている新たな世代間交流会をとても楽しみにされています。「自分が逆に元気を分けていただいている」、「本当に楽しませていただいている」との言葉が特に印象的な取材でした。

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