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真道寿江さん(2017年12月)

真道寿江(しんどうひさえ)さん

 2年前に相模原に引っ越してきた真道さん。現在7歳と5歳のお子さんがおり、育児と仕事を両立しながら、ふれあいサービス(有料家事援助サービス)の協力会員としても活躍中です。地域では子ども会の役員を務め、自治会活動にも携わるなど、限られた時間の中で「市民活動」を続ける秘訣や、やりがいについてお話を伺いました。

 

ふれあいサービスの協力会員になったきっかけはなんですか

現在子育て中ですが、ファミリーサポートを利用するようになったのがきっかけです。そこで社協の様々な活動について知ることができました。もともと子どもやお年寄りと関わったり、お話するのが好きだったので、「サービスを利用するだけではなく、自分が動ける時間にできることはないかな」と思い協力会員になりました。市社協事務所のふれあいサービスセンターには地区を担当する相談員さんがいて、入会説明会で丁寧に説明してくれたので、不安なく活動に入ることができました。活動で悩みがあれば一緒に考えてもらえますし、活動報告時など定期的に相談員さんとお話しすることも私の楽しみや刺激になっています。

 

現在の活動について教えてください

 週に2回、お掃除と買い物のお手伝いを始めて半年が経ちました。2人の方のお宅に協力会員として訪問していますが、それぞれ1回60分から90分程の活動なので、無理なく続けることができています。娘のように優しく接してもらい、お掃除のやり方を逆に教わることもあります。

 

活動を通して嬉しかったことはありますか

利用会員のお身内にご不幸があったときに、急遽買物を頼まれたことが印象に残っています。活動の内容は普段と変わらないものでしたが、本当に困っているときに、自分のことを思い出して必要としてくれたのが嬉しかったです。ちょうど予定がなく要望に応えることができ、お役に立てて良かったです。

 

活動を通して考えさせられたことはありますか

片付けの依頼で、ご本人はなかなか捨てられない性格、一方でご家族は「全部捨ててほしい」と考えていることがありました。ひとつの依頼の中にも様々な考え方があるのだと思い、ご家族の思いを酌みながらも、ご本人とよくお話をして、捨てるものと残すものを分けました。また、ご本人の「してほしいこと」も、その時々で変化するものでしょうから、協力会員として日頃からコミュニケーションをよくとって相手を理解することが大切だと感じています。

 

どんなときにやりがいを感じますか

なんといっても「いつもありがとう」という言葉をかけてもらえることです。必要とされている、感謝してもらえていることを実感できるので、私もますます役に立ちたい、もっと頑張りたいと思えます。

 

仕事と子育ての活動を両立する秘訣はありますか

現在、午前中はふれあいのサービスの活動、午後は仕事、その後は子育てという生活を送っています。子ども会で役員をしたり、自治会にも加入しているので、土日は地域の活動がありますが、大変だと思ったことはありません。助けてくれる周りの人の存在は大きいです。子どもの体調が悪いときなどは、無理せず休むことがお互いさまとして定着しています。また、掃除や買物は日常生活でしていることなので、「無理をしない」ことが大切です。

 

引っ越しされてきたばかりで、地域活動を始めるに当たっての不安はありませんでしたか?

子どもと一緒にいる時に、ご近所の方が声をかけてくれるので、見守られているのだなと感じます。自治会に加入しない人もいるようですが、地域で生活していくうえで、地域の人とは必ず関わっていくので、自分にとっては自然なことでした。

 

「空いている時間に市民活動を選択すること」をどのように考えますか

私は保育園にお世話になっていますが、そうやって誰かに助けてもらいながら、ふれあいサービスでは誰かのお手伝いをしています。ふれあいサービスでは人と関わりますが、仕事ではパソコン作業が中心なので、生活にメリハリが生まれています。何か一つだけを選択したのではなく、全てが関係しあっているのだと思います。職場でふれあいサービスのことを話しても、知っている人が少ないので、周りの人にもこんな活動があるんだよと伝えていきたいです。

 

読者の皆さん、同年代の皆さんにメッセージをお願いします

私には専門的な知識はありませんし「ふつうの主婦」ですが、充実した活動ができています。“何かやってみたい”と考えている方や、“自分には何もない…”なんて考えている方は心配しなくても大丈夫ですよ。できる範囲のことをやる。それでいいんです。


 

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