野田 政夫(のだ まさお)さん
昭和10年 東京都渋谷区代々木生まれ。
戦時中はのため、山梨県 現在の南アルプス市に疎開。終戦後、川崎市高津区に暮らし、小・中・高学校のPTA会長として活動に取り組む。52歳の時に城山に移住。「歳をとったら、地域との繋がりが大事」と地域の様々な活動に積極的に参加、平成13年から平成22年まで、民生委員・児童委員としても活動。
現在は男の料理「土燿会」会長、健康ウォーク「ワン・ツーウォークの会」会長、城山地区シニアクラブ連合会会長を務められています。
ボランティア活動を始められたきっかけについて教えてください。
旧城山町時代には、男の料理教室や健康ウォークなどを実施していました。平成8年に、男の料理「土燿会」が結成され、料理を中心に活動していましたが、土燿会を担当していた保健師の方からから特別養護老人ホームのシーツ交換や市立北市民健康文化センターのプールで実施していた障がい者の機能訓練のお手伝いに誘われ、土燿会のメンバーとボランティア活動を行ったことがきっかけです。その後、民生委員・児童委員活動を通して、より福祉との関わりが深くなっていきました。
男の料理「土燿会」では、どのような活動をしているのですか。
調理中の野田さん
通常の活動は2カ月に1回、土曜日に実施しています。会の名前ですが、火を使って料理するので、「燿」の字をあてました。本格的に取り組もうと、当初は、地域の料理人や保健師などに指導を仰ぎました。その結果、今ではレシピに工夫を凝らし自分たちの創作料理を作ったりもします。素人が料理したものとは思えない出来栄えと自負しています。
城山地区で毎年11月3日に実施される「福祉のつどい」では、実行委員会委員、ボランティア、スタッフの賄い食として「カレーライス」を提供し、喜ばれています。また、今年の6月から城山地区社協がはじめた「愛(あい)・城(じょう)ものがたり」でも腕をふるっています。
「愛(あい)・城(じょう)ものがたり」の活動について
はい、お待たせしました!特製カレーです!
城山地区社協では、平成27年9月より、農作業で地域住民の交流をはかる「しろやまふれあい農園」を実施しています。さらに、そこで収穫した野菜を使って食を介した地域住民交流の場、居場所づくりができないかと、協議されました。
そこで白羽の矢が立ったのが「土燿会」でした。「土燿会」では前述した「福祉のつどい」での実績もあることから、調理をお願いできないかというお話があり、上溝地区「子ども食堂」、東林地区「いこいの広場」を視察するなど勉強しながら、地区社協理事や市社協職員と、準備を進めました。
そして、今年の6月から毎月第4水曜日に城山保健福祉センターで「農園と交流の場 愛(あい)・城(じょう)ものがたり」として始まりました。
「土燿会」特製のオリジナルカレーを参加していただいた方に提供しています。毎回、60人前後の人が集まり大盛況です。また、「土燿会」だけではなく、ボランティア、地区社協の福祉協力員、理事など30人前後がスタッフとして一体となって運営しています。
愛(あい)・城(じょう)ものがたり オープニングメンバーと一緒に!
人と人とのつながりを大切にしたい
老人クラブや健康ウォークなどの活動もしていますが、そこで思うのは人と人とのつながりがいかに大事かということです。人と人とのつながりをどう作っていくかということを常に念頭に置き活動してきました。自分の住んでいる久保沢地区、城山地区は“まとまりがある”地区だなと感じています。それは、人間関係のつながりが良好で あるからだと思います。老人クラブでは、見守りや訪問を行う、「友愛チーム」の活動を長年実施していますが、“助けあい支えあいの精神”でまとまっており、活発な活動をしていると自負しています。
今後の抱負をお聞かせください
障がい者やひとり暮らしの高齢者のお宅に伺い、出前で料理を一緒に出来たらいいなと思っています。「愛(あい)・城(じょう)ものがたり」で一緒に活動している栄養士さんと、「定年になったら、一緒にまわりましょう。二人で希望をもてるように回りたいね。」 と話したことがあります。空気が美味しく星空が綺麗な城山地区でそんな夢を見ています。