ボランティア横山を立ち上げたきっかけを教えてください
市社協へ小型移動入浴車が寄贈され、入浴ボランティアを募集したことをきっかけに「横山ボランティア」が昭和63年に発足しました。当時は入浴希望者の自宅や公民館を利用して活動していましたが、入浴ができるデイサービス施設の増加や、入浴車の老朽化に伴い、入浴ボランティアを卒業しました。その後、地域の高齢者にアンケートを行ったところ、「お話しがしたい」との要望が多かったので、「おしゃべり会」を立ち上げました。
おしゃべり会の運営方法や内容は?
一人暮らし高齢者や日中一人で過ごす高齢者、ご夫婦でお住まいの高齢者に声かけを行っています。私たちだけでは対象の方がわからないため、民生委員・児童委員の皆さんにお声かけをいただいています。
当日は、ボランティアによるフラダンスや手品、手遊び歌、地域の保育園の子どもたちに歌を発表してもらうこともあります。また、高齢者支援センターには熱中症予防や振り込め詐欺の注意喚起のお話などをお願いしています。
毎回メインとなる企画を行っていますが、休憩時間になると参加者同士お茶を飲みながらお喋りに花が咲いています。休憩時間を終わりにするのが難しいくらい。まさに「おしゃべり会」だなと嬉しくなります。
民生委員の皆さんの協力はありがたいですね。
お声掛けをする民生委員・児童委員さんは大変だと思いますが、「おしゃべり会のチラシがあると、訪問するきっかけになって助かっています」と言っていただいたことがあり、嬉しかったですね。地域全体で高齢者を支えているなと感じています。
公民館から少し離れている方もタクシーに乗り合い、参加してくれます。民生委員・児童委員さんの協力があってこそだとありがたく思っています。
毎回大盛況のおしゃべり会ですが、参加者は何人ほどですか。
参加者が年々増えています。前は80人ほど集まっていたのですが、最近は100人。嬉しい悲鳴ではありますが、会場の都合上、参加人数に制限が出てしまうことに頭を悩ませています。
今年で85回を迎えるおしゃべり会。活動を長く続ける秘訣は何でしょうか?
七夕飾りを手作りする
ボランティア横山の皆さん
みんなの“輪”じゃないかしら。仲間がいてこそ活動ができると思っています。仲間同士気取らないことが秘訣かな。
おしゃべり会では、私たちボランティアで、7月には七夕飾り、12月にはクリスマスツリーを飾り付けています。七夕飾りは、当日笹をとりに行くところから始まります。みんなで飾りつけをして、当日参加される方に短冊を書いてもらいます。短冊の紹介をすると盛り上がるんです。
「来年も元気に参加したい」という皆さんのお願いが叶いますように。おしゃべり会終了後には、公民館に飾っていただいています。
おしゃべり会参加者の方にお話しを伺うと、「ここに参加して久々に友達に会えたの。今度は一緒に“コミュニティよこやま憩※”に行くことになったのよ」と嬉しい報告が!
おしゃべり会に参加していることがきっかけで、地域の中のまた違う集まりに行くきっかけになる、地域がつながっているからこそできることだと感じました。
民生委員・児童委員さんとの連携や毎回のメイン企画のゲストは、皆さんが日々地域の中でのつながりを大切にしているからこそできることだと感じます。そして、チームワークの良さと和気あいあいとした温かい雰囲気が、周りを和やかに、みんなを楽しませてくれるのだと感じました。
※コミュニティ横山憩・・・横山地区内においてどなたでも気軽に立寄っておしゃべりしたり、相談したりできる住民のための立寄りどころ