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金 喜美男さん(2016年4月)

金 喜美男(こん きみお)さん
南区上鶴間在住
ふれあいサービスやいるかバンク(ボランティア登録制度)など市社協が実施する住民参加型の福祉活動で活躍中。
外出しづらいお年寄りのために毎回「季節感のある会話」を心掛けられ、ユーモアあふれる話しぶりはまるで噺家のよう。「どんな依頼でもまずはやってみます。」と、現在は施設での囲碁・将棋から個人宅の風呂場やトイレの掃除まで幅広く活動されています。

 

金さんがボランティア活動を始めたのは定年を迎えてからということですが、仕事一筋で頑張っていらした方がいざ地域で活動しようと思っても、どこでどんな情報を得られるのか分からないという話を耳にすることがありますが。

私の場合は、市や市社協の広報紙とか自治会回覧などに目を通して情報を得ています。また、健康づくりも兼ねて散歩というか街歩きをしていまして、そういう中で知り合った人からいろんな情報を頂いています。実は、「恩師」に出会ったのも散歩がきっかけだったんです。

「恩師」とはボランティア活動の恩師ということですか?

そうです。散歩中に声を掛けて下さった男性がいて、何となく顔見知りになって会えば挨拶する間柄になったんです。
ある日、出張所(現まちづくりセンター)で(地区社協主催の)ボランティア講座があったので行ってみたら、なんとその男性が講師としてお話されてたんですよ!もうびっくりしました。
そしたらその方が当時の東林地区社協会長で相模原市社協会長でもあった吉本会長だっていうんで・・またまたびっくりですよ(笑)
吉本さんにはボランティアのいろはを教えて頂きました。今日の私があるのは、本当に彼のおかげです。今でもよく散歩中に会いますよ。お互い元気に顔を合わせられるのは嬉しいですね。

現在高齢者施設で将棋のボランティアをされていますが、金さんが心掛けていらっしゃることはありますか?

相手の方に気持ちよく勝って頂くことかな。仮に自分の方が強い場合でもそうと悟られないように自然な形で相手の方に勝って頂きたいんです。これは結構頭を使いますよ。だから一石三鳥なんです。自分は頭を使う、相手の方は喜んで下さる、施設まで往復するので体力づくりができる、という。

将棋ボランティア
将棋ボランティア

ふれあいサービスではお風呂場やトイレなどご自宅のお掃除を引き受けて下さってますよね。最初に依頼を受けたときどう思われましたか?

活動では自分ができることはしてあげたいと思っているので、特に掃除だからって抵抗感はなかったですね。単身赴任をしていた時期もあったので家事全般できますよ。家ではおかあちゃんの領域だから邪魔しないように気を遣ってますけど(笑)
気持ちよくお風呂に入って頂くためにお役に立てているならそれが一番ですよ。

ふれあいサービスの活動の様子
ふれあいサービスの活動の様子

無償のボランティア活動と有償のふれあいサービス。ご自身の中で何か区別はありますか?また依頼をお引き受け下さるかどうかの判断基準は何ですか?

有償無償は全く区別したことないですね。サービスを選ぶのは依頼者ですから、私はその依頼にこたえられれば無償でも有償でも構いません。どちらも、相手が喜んでくれる顔を見るのが一番の楽しみであり励みです。自分を頼りにしてくれる人がいるっていうのは嬉しいものです。
あと、依頼内容によってのお断りはしません。初めてでもやってみたら楽しいこともあるし、何より支援を望んでいる方がいるわけですから。でも予定が合わない時は遠慮なくお断りしますよ。そこは最初から気を付けています。無理して何でも引き受けていたら体も気持ちも持たない。私はそれが長く続けられるコツだと思っています。
これからも自分に無理せず健康に気をつけながら、自分に出来ることをコツコツやっていきたいです。


インタビューを終えて

毎日3万歩近く歩く金さん。散歩で出会う人たちとのお喋りが楽しみだそうです。金さんが恩師と仰ぐ吉本さん曰く、「ボランティアに関して金さんとは『同志』。顔を合わせれば心が通じているのが分かる」そうです。金さんが「遠く離れた両親に出来なかった分まで、地域の方に親孝行したい」とおっしゃった言葉が印象的です。
金さんのように定年後地域で活躍される方が今後ますます増えると嬉しいです!

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