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小山 仁さん(2014年2月)

小山 仁(こやまじん)さん
昭和52年生まれ。小田原市出身
福祉系の大学を卒業後、相武台在宅介護支援センター(現在、相武台地域包括支援センター)に就職。
社会福祉士の資格を有し、相談援助業務に従事。現在、相武台地域包括支援センターの管理者。

 

福祉に関心を持たれたきっかけを教えてください

高校時代は別の仕事を考えたこともありました。学生の時は、これからは、人の考えとか、人格を大切にすることが多くなるだろうと思って、人の生き方について触れられるような仕事に就きたいと思った時に、福祉という道があり福祉系の大学に進みました。その時には高齢者や児童というような分野は特に考えてはいませんでした。

人の生き方に触れるということでは、相談援助業務で理解を深めていきたいと関心を持ち、大学卒業後、新卒で当時の在宅介護支援センターに就職を決めました。13年目になりましたので市内の包括支援センターの職員の中では古い方になっています。

相談員として、仕事を始めてみていかがでしたか

新卒で悩むことも多くありました。その時に基幹型在宅介護支援センターの市の職員の方に、相談の受け方や対人援助技術など教えていただきました。大学でも学んできたことではありますが、いろいろな方と関わり教えていただくことが沢山ありました。当時、在宅介護支援センターの名称も知られてなく、どうやって信用を得ていくか、対人援助技術なども教えていただきました。現在も当時を振り返りながら、日々仕事を積み重ねています。

地域包括支援センターの業務について教えてください

基本的な仕事は4つの柱があります。1総合相談業務 2権利擁護業務 3包括的、継続的ケアマネジメント支援業務 4介護予防ケアマネジメント業務 になります。
地域に住んでいる高齢者やその家族、関係機関等からの相談を受けてアセスメントを行い、状況にあわせた対応をとっていきます。また、個別の相談への支援と担当地域への支援も位置付けられています。個々の相談を受けながら、地域との繋がりを考えていき、地域の状況と個々の相談を意識して対応していく必要があります。公的な機関だけではなく、担当地域のことは深く理解していないとスムーズにいかない仕事ですので、まずは地域の方に顔を覚えていただき、連携の取れる関係性がとても重要となります。
私は社会福祉士なので、専門職としての知識を深めていきながら、広い視野で情報を整理し、対応できるよう心掛けています。

現在の仕事のやりがいや魅力は何ですか 困ったことはありますか 

ヘルパーさんや看護師さんのように直接的な支援をする訳ではなく、その方の能力に合わせた後方支援という立場にあります。直接的な支援というよりは、その方の背中を押す役目であり、目に見えた成果というよりは、相談に来られた方が、今より、少しでも生活環境が改善されたとか良くなったと感じてもらえる様な関わりができれば幸いかなと思います。
すべてがうまく進むわけではないので、日々、奮闘しています。
課題を整理してそれに向けて情報提供していきながら関係機関等の方々との協力を得ながら仕事を進めています。地域や関係機関など幅広い視野で関わりを持てるのも、やりがいであると感じていますが、そう感じるのも地域の方々や関係機関、関係団体の方に支えられているからだと思います。

仕事をするときに心がけていることはありますか

相談者は悩んだ末、相談の電話を掛けてくださっていると思います。まずはその事を念頭に置き対応しています。地域包括支援センターはただ話を聴くだけではなく、専門機関として話を聴くことが大切です。相談に来られる高齢者の方やその家族の方の考えなどを尊重し、その方に合わせた関わりが持てるように心掛けています。

福祉職を目指している方へのメッセージはありますか

人と接することによって、自分自身が成長するという話はよく聞く話かもしれませんが高齢者の方と接していると、本当に教えていただくことや学ぶことが多いと実感してます。
自分自身を成長させていける仕事に携われてとても感謝しています。
人や地域との繋がりは継続することが大切で諦めたり、投げ出さずに継続性を大切にして欲しいです。


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