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川戸敬三さん(2013年2月)

川戸さんの写真

川戸 敬三(かわと けいぞう)さん
南区古淵在住
大野中地区でボランティア活動に参加する川戸さんは、大正14年の京都生まれ。昭和40年に大野台に越してこられました。自治会活動などを経て、昭和62年に民生委員・児童委員として地域福祉活動に携わり、数々のボランティアグループの活動を支えています。
今月は川戸さんにボランティア活動の醍醐味などについてお話を伺います。

 

ボランティア活動について伺う前に、川戸さんのお生まれなど伺ってよろしいですか?

生まれは京都なんです。父親は映画やお芝居の衣装の製作などの仕事をしていました。その関係で私自身も衣装関係の会社に入りました。相模原に来たのは昭和40年です。

川戸さんといえば福祉ボランティアというイメージがありますが、地域デビューされたきっかけはどんなことですか?

相模原に越してきて少し経った頃、近所の体育指導員さんに声を掛けられて自治会や公
民館の体育行事に顔を出すようになったんです。それから体育部に参加するようになりました。40代の半ばころだったですかね?
その頃自治会の少年野球の審判をやってくれないかという依頼もあり、本格的に地域活動に参加するようになりました。実は会社でも草野球をしていましたので、専門ではないのですが協力しようということで。
 今思えば、そのころに屋外で子供たちと一緒になって体を動かして、大きな声を出していたことが健康な生活に繋がっているなと感じます。

福祉活動に参加したきっかけはなんですか?

務めていた会社の縫製をする部署で、足の不自由な方とろうあの方が仕立てをしていたんです。仕事上接することがありましたので、手話などに興味を持つようになりました。そんなことから、退職後、公民館の手話講座や地区社協の福祉講座で車いすの操作法など学びました。そこから「大野中手話サークル」、「ボランタリー大野中」に参加するようになったんです。

談笑する川戸さんさんの写真

他にはどのような活動をされていましたか?

実は妻が地区内の老人ホームに勤めていた関係で、老人ホームの演芸会などに舞台衣装の貸し出しなどしていたんです。実際の舞台で使うものですから、喜ばれたんじゃないでしょうかね?そんなことから老人ホームでもボランティアをしました。
いや、はじめは何をして良いかわからずウロウロしましたが、お年寄りに「あんた、手伝いが少しうまくなってきたね!」と言われた時は嬉しかったですね!

民生委員・児童委員もされていましたね?

ええ。昭和62年に私の住んでいる地区で前任の民生委員さんが退任されて、後釜が私に回ってきたんです。今は民生委員は退任していますが、その頃民生委員として障害者地域作業所の運営委員になりました。縁があってその作業所の所長なども務めさせていただきましたが、今は役員として微力ながら協力しています。

今までの活動で印象に残っていることは?

「大野中男性ボランティア」は印象に残っています。とにかく最初はがむしゃらでしたね!男ばかりなので、グループ結成時はみんなで夢を追いかけました。みんなで良く飲みに行きました。あちこちの地区に出張って仲間作りをしましたね。
あと、老人ホームのボランティア活動です。職員から、利用者さんから、ボランティア仲間から本当に多くのことを学びました。

防災訓練で車いす操作を教える川戸さんの写真

川戸さんにとってボランティア活動とは何ですか?

成り行きでやってきたようなものですが、きっと前から興味のあったことなのでしょうね!それまでは人間関係に少し構えてしまうようなところがあったのですが、ボランティア活動を通して人に感謝する気持ちを学び、リラックスして人と会えるようになりました。
今は「ありがとう」という言葉が素直に出てくるんです。そしたらなんだか「ほがらか」になれるんです。
私にとっては大きな財産です。やって良かった!

これから参加する人になにかアドバイスを!

昔、家のしつけは厳しかったですね。礼儀や応接を教わりました。今、家ではなかなかそうではないようですが、その分ボランティア活動で学ぶことが多くあると思います。どうぞ皆さんも参加して下さい。そしていろいろなことを学んでくださいね!


インタビューを終えて

川戸さんは今年88歳になります。現役のボランティアとして、今も地区内のグループホームを訪問されています。毎週水曜日 午前10時から。活動内容はなんと体操や歌の指導とのこと。歌集は手書きで50曲分を5冊作りました。
「活字よりも手書きの方が読みやすいって言うんだよ!」
最後に何か一言ありますか?と聞きましたら「自然体でいいんだよ。ぜひ皆さんも参加してって書いておいて!」というお言葉をいただきました。
川戸さん!いつまでも現役で活動をおねがいしま~す!

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