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落合 喜孝さん(2010年6月)

落合 喜孝(おちあい よしたか)さん
落合さんは昭和12年東京都生まれ。川崎市多摩区から相模原市緑区西橋本に移り住んで13年。平成21年6月にファミリーサポートセンター「援助会員」に登録して以来、障害児を自宅で預ったり、登校時の付き添いなどの活動を行っています。

 

ファミリーサポートセンターとは?

安心とゆとりを持って子育てができるように、「子育ての手助けを受けたい人」と「子育ての手助けを行いたい人」を結びつけて子育ての相互援助活動を応援する有償の会員制の組織です。
保育園・幼稚園・児童クラブなどの開始前後の子どもの預りや送迎、子どもの習い事などへの送迎、冠婚葬祭など急用時の子どもの預りなどの支援をしています。
~“助けあい!育てあい!みんなでつなごう笑顔と地域”~ 


困っている方がいたら出来る範囲でお手伝いしようと思って…

「援助会員」になったきっかけは?

中学校で教師をしていた30歳の時に、知的に障害のある生徒との出会いがありました。生徒や両親との関わりの中で、障害児教育に強く関心を抱くようになりました。退職後は、児童クラブや小学校の障害児支援級で非常勤職員として勤務していましたが、任期も終了しこれから何をやろうかと思ったとき、「ファミリーサポートセンター援助会員講習会」の広報が目に留まりました。これだ!これからは職員としてではなく、同じ住民として困っている方がいたら、出来る範囲でお手伝いしようと思い、講習会に参加したのがきっかけです。

現在の活動を教えてください。

今年の4月から障害のある小学校1年生の男の子を毎朝学校まで付き添っています。「ありさんがいるよ」「歌を歌おうよ」興味・関心があると、あっちに行ったり、こっちに行ったり、挙げ句の果てに「だっこして!」と。10分程度の道のりも、30分以上かかって登校しています。  

活動で気をつけていることは何ですか?

あくまでも主役は子どもであって、大人の都合で子どもに接するのではなく、子どもの立場、目線で物事を見るようにしています。また、登校時に「おはよう」「おじいちゃんと一緒でいいね」「寄り道しないで早く行くのよ」など学校までの道のりで様々な人が声を掛けてくれます。あいさつを交わすことにより、近隣の方の理解も深まっていくと思うので、近隣の方とのコミュニケーションも大切にしています。

自分自身が楽しんで活動することが大切です。

「紙芝居」をしているって聞いたのですが?

今は毎朝学校への付き添いが始まったので行っていませんが、今年の3月まで週1回同じマンションに住む幼稚園に通う子どもたちに、スクールバスが到着する10分前に集合してもらい、「紙芝居」を行っていました。子どもを通じて親とも親しくなり、マンションの住民の方とコミュニケーションの輪が広がりました。マンション内では「紙芝居のおじちゃん」と呼ばれています。今後は、夏休みや冬休みなどに「紙芝居」が出来ればと考えています。

活動を続けていくために大切なことは何ですか?

自分自身が楽しんで活動することが一番大切なことだと思います。1日の中で、朝の登校時の付き添いが一番楽しい時間です。お手伝いするというより、教わること、気づかされることの方が多いですね。また、活動を通じてたくさんの方と出会えることが出来、人の輪が広がったことも嬉しく思います。

今後の抱負をお聞かせください。

いずれはお兄ちゃんと一緒に登校班で集団登校できるようになるのが親の願いでもあります。ですから、いつまでも私が付き添うのではなく、集団登校できるよう自立に向け関わって行こうと思っています。また、ファミリーサポートセンター事業を知らない方が多くいるかと思います。私も活動を通じて会う人々に事業のPRをして行きたいと思っています。
人との出会いが次へのステップ! 
出会いの輪を更に広げていきたいですね。


インタビューを終えて

保健体育の教師、その後教育委員会指導主事、校長の経歴を持つ落合さん。73歳の今でもテニス、ソシアルダンスなどをされているそうです。「朝の登校時の付き添いが1日の中で一番楽しみな時間」と話されたときの落合さんの笑顔がとても輝いて見えました。

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