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黒川 直樹さん(2010年4月)

黒川 直樹(くろかわ なおき)さん
東林男性ボランティアの会メンバー。
毎朝、自分で好みのブレンドを作って楽しむほどのコーヒー好き。この趣味を生かして、東林地区社会福祉協議会が運営する「東林いこいの広場」や「東林いこいの広場 木曜喫茶」のコーヒーマスターとして活躍中。

 

東林男性ボランティアの会に入会したきっかけは?

 以前大病をして、しばらく家に閉じこもっている時期があったのですが、そんな私の姿を見ていた妻が、たまたま回覧板で「東林男性ボランティアの会入会案内」を見て勧めてくれたのがきっかけです。最初は地域のことや福祉のことなど何の知識もない自分にボランティア活動なんて出来るのか不安でしたが、メンバーから『特に知識がなくても大丈夫、みんなで仲良くやりましょう。』と言われ、気軽な気持ちで参加することができました。

「東林いこいの広場」や「東林いこいの広場 木曜喫茶」ではコーヒーをいれるマスターとして大活躍です。

 コーヒーとの出会いは、学生時代にジャズやシャンソン、ラテン音楽を聴きに喫茶店に通っていたことがきっかけです。以来、趣味として楽しんでコーヒーを入れてきました。いこいの広場や木曜喫茶は地域の高齢者の方々の交流の場で、軽食としてカレーやラーメン、喫茶メニューとしてコーヒー・紅茶を提供しています。
ここでまさか自分のコーヒードリップの入れ方が活かされるとは思わなかったです。地域の方にコーヒーを入れて、喜んでいただいて、本当にこの活動は自分にとっての生きがいになっています。

東林男性ボランティアの会のメンバーにコーヒーの入れ方を教えていますが、メンバーの上達ぶりはいかがですか?

 私自身も独学で身に付けたものなのですが、まずはコーヒー豆選びが大切です。 やっぱり新鮮で質の高い豆がいいですね。豆を挽くにも、電動ミルでなく手動ミルで挽くほうが味の甘みが出ますし、人間的な温かみも出ると思います。そんなことを会のメンバーには伝えています。いこいの広場も木曜喫茶も参加者が大勢いるので、私一人で入れていたのでは間に合いませんから、メンバーにも大いに活躍してもらっています。あと大切にしているのはコーヒーも生き物だということ。私たちのコーヒーは生豆を焙煎して、コーヒー独特の味と香りを引き出しているので、出来上がったらすぐに召し上がってもらっています。

活動を紹介された奥様の反応はいかがですか。

 病気をしたこともあるので無理しないようにとは言われていますが、私が楽しんで活動している姿をみて喜んでいるようです。あのまま家に閉じこもっていたらこの経験は味わえなかったと思うので、活動のきっかけを作ってくれた妻に感謝しています。

活動して嬉しかったことを教えてください。

 最近、近所に買い物に出かけた際に、いこいの広場などでコーヒーを召し上がった若い人や自分より年配の人からも「いつもおいしいコーヒーを入れてくれてありがとう」と声をかけられました。まさかこの歳になっていろいろな世代の人から感謝されるとは思いませんでした。お世辞でも「おいしい」と言われると嬉しいもので疲れも吹き飛びます。

最後に一言お願いします。

 いつも優しく接してくださる東林地区の皆さん、何より東林男性ボランティアの会のメンバーには感謝の言葉でいっぱいです。私自身も体の続く限りこの活動を続けたいと思っています。


<インタビューを終えて>

高齢者の交流の場で自分の趣味や特技を生かして活躍する黒川さん。印象的だったのは、大好きな「コーヒー」や「メンバー」への感謝の思いを嬉しそうに語る黒川さんの笑顔でした。

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